二度目だと思うんです。こういう週刊誌の類を購入するのは。
(一度目は高校生の頃?好きなミュージシャンの記事を読みたくて買った記憶が。。)
ちょっと前の週刊誌ですが、震災の緊急特集らしく。
コンビニで何気なく開いたページに載せられた見開きの写真を見た瞬間、
自分の意思と全く関係なく、突然ぶわっと涙が溢れ出しました。
それは、震災の日の夜、満点の星空の下で。
津波で流された漁船が一隻、荒廃した地にぽつんと眠るように佇んでいる写真。
ああ、大地がこんなにめちゃくちゃになっても、あの夜、星空は変わらず美しかったんだ。
その天と地のコントラストにものすごい衝撃を受けました。
でも、そんなことも後から思ったことで、見た瞬間、思考をスルーして感受性に直撃したので、
ただ涙が出るだけだった。すごく不思議で、でもとても自然な感覚でした。
どんな映像より、どんな言葉より、この眠るように静かな一枚の写真が、
あの日の凄惨さを語っているように私には感じました。
この写真を撮ったカメラマンの方が感じただろう悲痛が、無音の一枚を通して伝わってきました。
忘れないように。
忘れないように。
ピアノをひたすらに弾いて、音楽を生み出すことでしかその沈黙に寄り添えないけど、
自分なりに思いを胸に刻んでいきたいなと思います。