あの大地震から明日で1週間になるとは。。。
なんだか目まぐるしく、落ち着かない日々が続き、やはり少し疲弊しているようです。
それでも、被災地の方や救助隊の方、福島原発で決死の作業をなさっている方々に比べればはるかにまともな状況にいるのですから、やはりここは、自分が出来ることを粛々と進めていく他無いと思っています。
地震があった時、私はスタジオのブース内にいました。
「地震だ！」という声で廊下に出たら、グシャっとした揺れを感じ、「あ、今回はちょっとマズイかも」と思った瞬間大きく揺れ始め、中腰で壁につかまったまま動けなくなりました。
揺れている間はすごく長く感じて、「ついに東海地震が来たんだ・・・」と恐怖で心拍数があがり、
窓の外では向かいのビルが揺れているのがはっきり目視できて、余計に怖かった・・・。
非常階段を降りると、ビルの下ではたくさんの人が外に出て、みんな不安そう。
落ち着いたところを見計らってスタジオに戻ったらまた余震。
今度は荷物と非常袋を抱えて同じビルの他の階の人達とまた非常階段を駆け下りて・・・。
避難所にもなっている芝公園へ行くと、既に避難してきた人たちがポツポツといて、とりあえずベンチに座っていたら近所の料亭の方が「お寒いでしょう」と毛布を配ってくれました。自分たちも怖いだろうに、なんて親切なんだろう。。。
しばらくするとヘルメットにリュック姿の人がゾロゾロと公園に避難しはじめて、年配の方も増えてきたのでベンチと毛布を譲って花壇脇に座り込み、手巻き充電式の携帯ラジオをきいてみたら東北が震源地らしいとの情報。
東海地震ではなかったのかとホッとする一方、東京でこれだけ揺れたのだから震源地近辺は一体どうなったんだろうとまた不安でいっぱいに。
みんなが帰り始めたので、スタジオに戻ると、自分のSkyが明後日の方向に吹っ飛んでいました。スタンドタイプの照明やピアノの上に飾っていた画が倒れていたり。
余震が怖いので、その日はあきらめてそのまま自宅へ戻りました。
でも家はもっと悲惨で、ドアを開けたら、立てかけてあった鏡が玄関の大理石の上に落ちていて粉々。靴のまま部屋に入るとリビングは花瓶が割れ、キッチンの皿立ては落ちて全滅。泣きたくなりましたが、無事だったんだからいいじゃないかと黙々と後片付け・・・。
そこで初めて奇跡的に倒れなかったTVを付け、信じられない光景に衝撃を受けました。
夜になってようやく両親や友人の安否が確認できてホッとしたもの、TVの前でまんじりともせず夜を明かしました。
あれから1週間。
混乱は続き、予断を許さない状況ですが、明日は今日よりもっと良い日になるよう願っています。
そして私も自分が今出来ることを静かに謙虚に行いたいと思います。
