今回新曲制作にあたり、まず一番最初に考えたことは、制作のスタイル。
今の自分に一番ふさわしいスタイルは何か?
を一から模索するところからスタートしました。
というのも、ここ数年、色々なプロジェクトに係わっている過程で、
「音楽」をもっとストレートでダイレクトに表現していきたいと考えるようになったから。
「何か」を感じて表現しようとしても、楽曲をまとめていく過程で、
一番最初に感じた原始的な衝動が、ややスポイルされてしまう。
私はある意味器用なので、アレンジを進めていく過程で、ちょっと「美しすぎる」まとめ方をしてしまう傾向にある。
もっとはみ出ていても、もっと崩壊?していても良いところを、ついつい小奇麗にまとめてしまう(笑)。
結果、まとまりは美しいけど世界は小さくなり、衝動はスポイルされる、ということになる。
毎週のようにWeekly Piano用のピアノソロ楽曲を制作、演奏する機会を得てからは、
だいぶこのパターンを脱却できたと思う。
ピアノソロは本当に何もまとわりつかないから、緊張感を伴うストレートな世界。
その世界での表現力はだいぶ磨かれたと思うけれど、
求めているのはもっと先の世界だとも思う。
な~んていろいろと考えていたので、
miimuの新曲制作は予定よりもかなり遅れてしまいました。
でも、こうやって一度スタイルに向き合う時間を作ったことによって、
心の底でずっと求めていただろう表現のひとつに、どうやら出会うことが出来たよう。
miimuの大事な相棒Rhodesと歌を中心に、
生身のグルーヴを核に据えた新しい作り方にチャレンジしました。
今までよりも、もっとダイレクトに、自分の掌から伝わるような作品を創れたように思います。
ぜひ聴いてもらいたい1曲ができました。
リリースはもう少し先ですが、
おーたーのーしーみに☆
ニコニコしてるけど実際は泣きながらこなしたボーカルレック(笑) |